わくわくマタニティライフ

そんなわけで妊婦生活を送っています。今回の投稿はほとんど愚痴…とおもったけど、別にいつの投稿もネガティブか…。

妊婦生活、個人差が大きいらしいんですけど、わたしの場合「赤子を育てるための袋になる期間」っていうのが率直な感想です。あらたないのちを産み出すため、おのれの生活、そして人間性を捨てろ。袋には袋なりに考えることもある。
仕事休みたくないし、仕事辞めたくないし、安定期入るまでよそに妊娠の報告もしたくなかったんですけど、ことごとくそんなこと言ってる場合じゃないことになりました。できるわけがないッ!(ジョニィ)
あそびのない、こころの奥底からの「痛い」「きもちわるい」「しんどい」「もう無理」のどれかをずっと言ってる。それも袋。

日々めまぐるしく変化する体調で周囲に助けを求めても「赤ちゃんを待つあいだ、女性だけに味わえる素敵な時間⭐️」とか「もうすぐ赤ちゃんに会えると思って我慢しましょう! 考えてもしょうがないのでゆったりマイペースに過ごしてみては🎶」とかいう毒にも薬にもならねえキラキラした返答しかかえさない相手を手近なもので殴りつけそうになる殺意、そんな気力を持つことも難しいほど次つぎ手を変え品を変え襲いくる不調、つわりやマイナートラブルに個人差がありすぎたり、いろんな理解への諦めから誰にどう相談しても泣き言を言っても無風…今まで何度も味わってきた間違いのない孤独感をふたたび強く自覚する、だから今後赤子が出てきても、ぜったいに自分はひとりだということを忘れちゃいけない(だんなさんはいます)…赤子でさえもいずれはそういう世界で生きていくのだ…という覚悟を抱くための儀式…。いえ、特に看護師さん保健師さんにはお世話になっているという感謝はあるんですけど…いざというときは頼れるかな? 誰かにわかってもらえるかな? みたいな甘えがあるとまずやっていけないという点では人生はずっと孤独…という気もちです。今のところ、良いところっていうのはその覚悟です。

鬱のときよりはだいじょうぶ。あれはいつ死ぬかわからないしいいこともないから…。ただなにせ期間が長いからメンタルにくるのは間違いない。日々ごまかしごまかし発散しながら過ごすしかない!

妊娠後期の今、
 ・逆流性食道炎(一度症状が出はじめると食後10時間くらい経たないと横になれない)
 ・恥骨結合痛(わずかでも脚を上げることができない、無理に上げると激痛)
 ・坐骨神経痛(座り姿勢、寝姿勢で同じ姿勢になっていると激痛)
 ・よだれつわり(唾液過多のため常に気もちがわるい、嚥下の際に空気も飲んでしまってげっぷが出まくるのでさらに気もちがわるい)
 ・貧血、呼吸困難(赤子の成長にともなう)
 ・なんかわからんけど排便起きそうなときの激痛
っていう状態で、寝てても起きててもだめで、ギリギリ室内は歩ける(激痛)ものの、ほとんど座ってもいられないので絵や字を書いたりは基本できないし(たまにやってしまってそのあと激痛に苛まれる)、寝転がりながらの作業もよだれつわりが気になって集中できないし、寝返りをうって姿勢を変えないとならないので集中しすぎるゲームも不安だし、ねこのおねだりに応えようとして動くと激痛…でもおねだりは止まらない…という感じですが、とりあえず産めば…産んでしばらくすれば治るのだろうかな…という希望もあるので、たぶんそれで鬱よりはつらくない。この状態であと○ヶ月…?!みたいな絶望はまあ大いにあるんですけど…。

なんかつわりもそうなんですけど、妊娠中は投薬が基本できないこともあって、マイナートラブルへの対処法が「我慢」しかないんですよね。人類史こんなに長いのに? みんながまんしてきたの? お母さんになるんだからとかいう理由で? と思うとまじで女性に感謝する信仰に走りそう。女性性を軽視する発言をしながら性暴力をはたらくおっさんの会陰(きんたま)を切開して回る通り魔になりそう。結婚することによって自分を大切にしなきゃという意識がかけらも生まれていなかったらそういう人生を送っていたのですが、幸運にも闇堕ちしないでいます。母親になるために会陰を切開されないといけないんなら、犯罪者の会陰はもっと気軽に切開していこうよ…。
ところでつわりってあんまり研究されてないらしくて、ぜひ…ぜひがんばってほしいな…という気もちです。うっかり大金を手に入れたら日本の教育と研究者を支援したい、はやくうっかり大金を手に入れなきゃ…。

同人女っていうかへんな製作者特有の症状としては、創作に関わることをすると、時間感覚などが狂って飯を食わない、寝ないまま数日が経過したり、メンタルがおかしくなったりするので、読書や作業、空想、すこしでも感動したり思索しそうになることすべて、なるべく創作に関わる刺激を避けて静かに暮らしています。そうなると、これがまたぜんぜんやることがない。そういう虚無でありつつ、なんでこんな目に遭ってるんだっけ?とか、子どもが産まれるとどうなるのか?とか、なんか考えることはまあまああるので…別にたのしくはないけどがんばってる感はあります。

ほかにも、入院してから「ふつうの飯ってこんな感じなのか」と思って、栄養バランスとか考えてごはん作ったり食べたりしてみたけど、「ちゃんと食べなきゃ」という意識が肥大し、作るのも食べるのもしんどくなって病んだので途中でやめました。やっぱりひとにはできることとできないことがあるよ。わたしには人的活動がほぼできない。

もう完全に愚痴だが、役所とか病院とかで(つわりのいちばんしんどい時期に)死ぬほど教材や書類を渡されるけど、そういう教材の内容がそこかしこ重複していてほんとうに必要な情報の1冊にまとまっていないこと、何度住所と名前を書かされるねんカルテなど共有された方がいい情報はデータ化しろという書類の手作業に…社会……となり、普段避けてる社会に無理やりにでも触れ、いろいろ考えるはめになってよいです。冷静に説明する癖がよくないのでしょうが、医者に行くたびに言いたくないプライベートな状態をがんばって報告しているのに、歩けないほどつらい状態であるということが車椅子に乗って登場するまでまったく通じていなかったし、パニック障害で倒れるまでしんどさが通じていない、いまだによだれが出ていてきもちわることはたぶん認識もされていない…。昔からなんか伝わらないので、一刻も早く社会性を捨て、つらくなった瞬間にサッ!とキチゲ解放し、暴れ、のたうちまわれる性格になりたいよ…ひとりだとできるんだけど…。
子どもが出てくるともっと呆れ、苦悩し、いらいらするんだろうな……。PTAって、おちんぎんが出ないのに学校の作業するの? それぞれ父母が持ち時間もモチベーションも異なるなかで? なんで?
あとほかの妊婦さんと話す機会があって、「つわりとかで、自分の身体が思い通りにならなくてびっくりした」っておっしゃってて、しばらく意味がわからなかったんですけど、(ふつうのひと(?)は、寝ようと思って布団に入り眠たいのに8時間経っても入眠できないとか、急にフラッシュバックが始まって泣き叫んで大暴れしながら死にたくなるとか、外で過呼吸になって倒れたりそれが怖くて外出できないとか、そういう、自分の意思で自分の行動がままならないっていう状態に…頻繁になったりしないっていうことかな…)と思い当たってなんかショックでした。

そんなマタニティライフ。出産予定日は11月中旬です。
何があるかわからないので無事に産まれるまであんまりよろこばないようにしている。出産直前なにごともなかったのに一日で急変した、などの記事をみるたびになるべく無であろうと意識しています。実際になにかあったら無にはなれないが。自分も、今まで無事(?)に生きてきてほんとにすごいな。もともと子どもがしんどいめに遭うニュースが苦手だったけど、ほんとにいやになったし、おかあさんと子どもがにこにこ散歩しているところを見かけると泣くようになりました。しんどい。


以下、マイナートラブル対処法を備忘録的に残しておきます。個人差…というか個人でも、一人目や二人目など妊娠ごとに違うらしいので、何の役に立つかわからないけど…そんなこと言ってたらわたしの人生で行うことすべて、別に役立てるためにやってるわけでもない…すべて死ぬまでの時間つぶし…。

まず具体的な対処法がなかったもの(我慢するしかないもの)。

・つわり(悪心)
 →食べられるもの、飲めるもの、楽な姿勢を毎日探し、なんとか時間を過ごすしかない。ビタミンB6で効果があるという話も聞きましたが、わたしは効果がなかった。
 わたしの場合は吐きづわりなのか食いづわりなのかはっきりしませんでした。なんとなく食べてたほうが気もちわるくない…気もする…そして吐くまではギリギリいかないけど、自分の歩行やスマホのスクロールですら酔うため、歩くことも動画を見ることもできず、ほんとに暗い部屋で横たわり宙を見ているしかない…という状態だった。
 毎日毎日まいにちまいにち食べられる/飲めるものが変わってしまうけど、唯一ずっと食べられたのはりんごでした。セブンイレブンのカットりんごがあって助かった。一か月ほど毎日りんご食べたりしていたけどずっとおいしかった、農家の方、ありがとう。

・においづわり
 →なるべく変化のないところに寝床をかまえてじっとしているしかない。
 マスクの繊維のにおいもだめ、無添加石鹸もだめ、大丈夫なにおいなど存在しない。部屋を移動したら、なにかにおいの変化があるのでは?と思うと、寝室からの移動が恐怖になる。

・よだれつわり
 →最初はもうたぷたぷ出て一日中しゃべれず、5か月目くらいからは量が減りながらずっと続きました。
 歯磨きやマウスウォッシュ、よだれ吸引器でしのいだり、(後期、よだれ量が減ってきたら)炭酸水で気持ち悪さを紛らわせたり。食べてるあいだは気にならないため、無駄に食べ過ぎてしまって非常なストレスになるということもつらい。磨きすぎると歯が削れるのでは…とか考えてる場合じゃない、とにかくほんのわずかでも気持ち悪くなく過ごすことが重要なのだ…とずっと歯磨きしていた。よだれの多い時期は、よだれ吸引先のペットボトルに唾液が溜まるのが生理的に無理すぎて、ずっとティッシュを使っていました。
 意味もわからないし他人の理解も得づらい、地味に気が狂いそうになるもう二度と経験したくない症状No. 1。

・胎動にびっくりする、痛い、ツーンとする頻尿
 →赤子に苦情を申し立てるなどして気を紛らわせる。すごく気軽に尿も漏れるし、尿漏れパッドを買おう!

・呼吸困難、息切れ、とにかくなぜかしんどい
 →あんまり動かないようにするしかない。わたしは途中からもう料理や食器洗いなど、すべての家事をあきらめました。一度息が上がると、座ってるだけでも死にそうなのでとにかく転がる。鉄分サプリは多少効果がある〜ような気もする〜ような気もする…。過呼吸でパニック発作も出そうになったりけっこう困る、というか、たぶんパニック発作がなくても「こんなに妊娠ってしんどいのか?!」ってびっくりする。びっくりしている。性教育の授業で、妊娠時の内臓の状態をちゃんと教科書に載せてください。

こんなふうになったらそりゃ尿も漏れるし、胃からも逆流するし、心臓や肺もしんどいわよね…。
画像 (C)Pearson Education Inc.

・恥骨結合痛、坐骨神経痛
 →いちおうヨガ、ストレッチ、歩行時の骨盤ベルト、腰回りをあたためることで、気晴らし程度の効果がありました。鎮痛剤、カロナールなら飲めるものの、わたしはほとんど効果を感じなかった。恥骨結合痛は結局安静にするのがいちばん効果がありました(1日中動かないと貯蓄エネルギーで20分くらいは歩けるかな…ぐらいの…)。しかしまったく動かないと腰痛になるので、体操をしたほうがいい。
 ほとんど歩けなくなったのは24週くらいだったと思いますが、それからは自治体から車椅子をレンタルしました。家の中はがんばるしかない。動くたびにめちゃくちゃ叫ぶと、叫ぶことによって激痛を紛らわせ、なんとかトイレまで行くことがでたり、寝返りを打てたりする。
 すべての家事をやめ、一日中をトドのように過ごす(+ストレッチ)ことで、生きてるだけで激痛、みたいな状況からは回復しました。でもちょっと座って作業に集中してしまったりするとすぐ動けなくなる。

血骨結合離開、産後や臨月になることはままあるみたいなんですけど、すごく早い時期から激痛になってしまったのでほんとうに困りました。それでもよだれづわりのほうが地味にしんどくて個人的には苦痛…。

・感染症予防のため、生ものを食べられない
 →お寿司、おさしみ、ナチュラルチーズ、生ハム、ローストビーフ、ステーキ、スモークサーモンなどがだいすき~!なわたしにとっては地獄でした。特にお寿司は落ち込んでいるときに必ず食べているものだったので、つらいときに限って食べられないのはつらすぎます。食にたのしみがない……。
 妊娠中は免疫がさがる……なんで……? 妊娠中は気持ち悪くて動けなくなる(ひとによってはまじで亡くなってしまう)……なんで……? 生命体としての理屈がわからない…ずっと(なんで…?)という感じですが、がまんするしかないんだとよ……妊娠してからたまに「ころすぞ…」とつぶやくようになってしまいました。子が出るまえには直したいです。


次に医学的、あるいは個人での対処がある程度のぞめたもの。

・子宮筋腫変性
 →入院して、鎮痛剤と抗生物質を点滴してもらいました。カロナール程度ではまったく効果がない痛みには点滴が効き、なんかたぶん安静にしていることと抗生物質で変性がよくなったのか、1週間くらいで歩けるようになったので助かりました。病院のベッドは自力で起き上がらなくても電動リクライニングがあるので、それがとても便利だった。コロナもあって人に会えなくなること、自分のペースで生活できないこと、毎日毎時他人が介入してくる不安があること、お金がかかることがネック。

・逆流性食道炎
 →ガスター、あるいはネキシウムなどの制酸剤が処方されました。ただしわたしの場合は自分でいろいろ調べたうえで「処方してください」と伝えないともらえなかった(最初は我慢コースだった)ので、自分から言ったほうがいいのかも…知らんけどほんとうに産科の担当医から何も教えてもらえなかったのでここに書いてあることはぜんぶ自分で調べた。あと別の、もっと話しやすい内科や皮膚科にかかったり。
 10時間程度ちょっとでも横になることができない、寝れない、ほかでは感じられないたぐいの痛み、食べられるものがない、げっぷが止まらない、という感じで、一度発症するとつわりと同じくらいしんどかった。ただし制酸剤があるという点で、薬が飲める限りは恐怖ではない。

・偏頭痛
 →妊娠中は治る…っていうひともいるらしいんですけど、わたしはだめだった…混合型頭痛だからかも…。とりあえずカロナールもあるし、首や肩をあたためたり、ヘッドマッサージャーもだいぶ効果がありました。
 ちょうど梅雨とか台風時期で気圧が不安定だったせいか、つわりでは吐かなかったけど偏頭痛では何度か吐いた。一度偏頭痛になってしまったら、もう諦めて一刻も早く吐くに限る。

・肌
 →妊娠中は肌の調子がいい!というひともいるらしいんですけど、わたしはおでことかフェイスラインにしつこい吹き出物(コメド)ができまくってたいへんだった。ニキビ薬は効かなかったけど、アポスティーなどコメド用の塗り薬が効きました。しれっと抗炎症剤としてイブプロフェン入ってたりするものがあるのでご注意ください…。
 妊娠掻痒っていう、妊娠時にやたら痒くなる症状もあるらしいんですけど、それはなかった。なかったのだが、平時からたまにストレスだかなんだかで全身が痒くて発狂寸前になることがあり、妊娠中もありましたが、お医者で痒み止めを処方してもらえました。普段使ってる痒み止め(エフカイEX液)もまあ使っていいよと言われた。

・便秘
 →これは気がるに酸化マグネシウムを処方してもらえる。にがりも飲んで大丈夫だよ〜っててきとうなWebには書いてありますが、論文とかちゃんと調べてないのでよくわからん。でもわたしは飲んでました


がまんがまんの日々で本当に病む一方ですが、つわり体験まんがを読んだり、ぐち記事を読んで共感できるときだけが救いです。わたしのこのどうでもいいブログも、まんがいち誰かの助けになったらいいな…。

たのしいばら苑めぐり

秋というにはいつも燦さんとしていた
ばらのにおいは なめらかだったり 粉っぽかったり 酸味があったりしていて
全員どことなくりんごや洋梨の香りがした
どれもばら科だからかもしれない
花弁はふっくらとして素直なばかりだ 春までまた会えなくなるね

たぶんミラマーレ

しんどかったので植物園に行きまくってました。植物園はほんとよい。鬱人間におすすめ。ひとによるのかもしれないけどわたしはだいぶ持ち直す。

創作熱が一時期やばくって、気がついたら何日も経ってたり、交感神経がイカれて知恵熱は治まらないし呼吸がおかしくなったり、なんだかよくわからない状態になっていたのがだいぶ落ち着いたので……まあちょっと揺り戻し?がやばくてたいへんだったり……熱が去ってさみしい感じもあるんですけど、ふつうの生活のためにはいいのかもしれない……。ふつう……? わからんけど無気力でもなく鬱でもなく創作ハイでもなく今はふつうに過ごさせていただいております。

たいへんだったとき「知恵熱が止まらず、喉が詰まってきてたいへんにくるしいんですけど」と医者に相談したら、「交感神経がだいぶやばいね!」ってすごい嬉しそうに言ったあと「自律神経訓練法とかYoutubeの動画であるから試すといいよ」って言ってくれ、わたしの病状を嬉しそうに分析するパスみ、容易に薬で解決しようとしないやさしさ、信頼できるな……って感じでした。さっさと治す薬が欲しかったのだが、確かに薬があったらこの生活に頼って自力で改善しようとしない。

ちょっと前に悩んでたことでやってみた自分の占いが、最近になって、めっちゃ占いが当たるかたちで解決したので、占いってすご~いってなったし、以前やらせてもらったことがこうやって誰かのためになってたらよいな……と思いました。まあ占い結果を載せていたアカウントを消すなって話なんだけど……また年始年末でよい節目なので、その期間だけ占い復活させようかな。〆切とかぶりそうなのでちょっとわからないんですけど。

占い、たのしいんだけど、途中で悩んだのが、占いって結果を出して終わりではなくてカウンセリングというか話し合い?話し合いではない……相手のこころゆくまで話を聞く……的なものを含有していて、その部分がSNSごしだとけっこう難しくて……そこをまったくやらない!っていう前提で行き当たりばったりでやってもいいんだけど、ガチで悩まれている方がいるときに「行き当たりばったりなので、この結果をある程度(というか納得ゆくまで)自分で咀嚼していただく必要がございます」っていうところをうまく伝えるのが……難しいなとはおもった。一応事前に書いてあったつもりではあったのだが。

上げたもの消すなって話、今もめっちゃ消しそうだけどほんとにいろいろ反省しているのでなるべく消しません(なるべく…?!って自分で書いてびっくりしたな)(人生の中で自分がいちばん信用できない)。あげまくってたセブンスの短編を消しそうなのがいちばんあぶないんだけど、どんな文章でも、わたしだったら推しの文章を読んでたいし……ハアハア……わたしが自由に消していいのはタイムラインのどうでもいいつぶやきだけ……という念仏を唱える。
いえ、自分のコンテンツなので好きに消していいと思うんだけど、SNSってこう……コンテンツに他人の付加価値がついて……自分だけのコンテンツじゃなくなる特性が……ふだんはずっと有難いんだけど心が弱ってるときには耐えがたいぐらい苦手で……でも、占いの結果を消しちゃったのはほんとによくなかったな……マシュマロやめたときも占いの結果を消してしまったのといただいた感想が消えてしまったことはかなり反省したのに……自分の感情が刹那的で乱文書きなぐってほいほい上げてしまう機構があっても構わないがその過程でいただいた他人のこころは大事にしないといけない、ほんとに身勝手で考えの足りないクソ人間で申し訳ない……。

たのしいオタ活

なんか急~~~~~~~~~~~にGXみよ!SEVENSみよ!ZEXALみよ!って感じで元気になって、7s書いたりGX書いたりすることができたので、自分でもめちゃくちゃに驚いています。この数年間、なにもできなくて死にそうだったのはなんだったんだ……きっかけ、ゆうぎおう観たから……としか言えない状態なので、ゆうぎおうはほんとうに元気がもらえるな……よかったな……って思います。無気力のあいだ、オタの活力が湧いてこないことが不安でしょうがなかったんですけど、とりあえずきっかけがあればブランクがあっても復活できるんだな、と思えたので、つぎ無気力になっても少しは余裕が持てるかもしれない。

長編を書くのはほんとうにしんどいので、あんまり深く考えずにしばらく短編いっぱい書きたいです。とりあえずしばらくSEVENSとGXで書いてると思います。5Dsも書きたいんですけど、もう一回観ないと書けなさそう…全154話を…。

三天才卒業アンソロジーさんに参加させていただきます!
彼らのことずっと考えてはいるんですけどあまり書きだしてこなかったので、がんばりたいです。一応まったくまとめられなかったときのために、十代くんとカイザーの卒業に関する話のストックはあるんですけど、せっかくのアンソロジーだから、吹雪さんと藤原くんのことも考えたい…。

そしてオンラインイベントのLuckyCard!3さんに7sで出ます。オンイベやったことないんだけど大丈夫かな……。展示のみで本は出ない予定です。気が向いたらドットも打つかもしれません。7sは将来的にロアロミンの短編まとめ本を出したいな。

再販や新刊は、一次も二次も、来年五月~十一月を予定しています。オタ活できてほんとにうれしい。がんばります。

すごい(S)ネット(N)社会(S)

SNSしんどいんですけど、何の区別もされずひとところに突っ込まれると、いやがおうにも大勢と自分を比較できるので、大衆的に自分のよい点わるい点が早めに見れるのはいいなとおもいました。コンプレックスの塊なのですが、自分のこども時代にSNSがあったら、へ~~自分のこういうところは長所なのか、と理解して、そこを伸ばすことはできただろうな。でも大衆の意見=自分の意見や希望だという幻覚から抜け出すまでにすごい時間かかりそう。
何ごともよい点わるい点があるけど、とりあえずそういうところはいいな~とおもいました。

ずっと書いてる一次創作を11月中にあげたかったんですけど、かなり書き直しているので、たぶん……というか絶対無理だな……と思って……文学フリマさんに出す出す!言ってて出せたことないので申し訳なさすぎてもう申し込めない。二次創作でイベント出るときについでに一次創作も出す感じでやるしかない…!という気もちです。
めちゃくちゃたいへんだけどようやく方向性が見えてきたので、時間かけてみてよかった。死ぬまでに何作書けるんだろう、これ。

おそまつさん三期のととニャーめっちゃ萌えた。女プロでもいいけど、ぜひコンビアイドルの路線で行って欲しい、ふたりで子ども育ててる同人誌読みたい。
なに追っかけても自分がちゃんとしたオタクじゃない気がしてずっとしんどかったけど、こうして唐突にブヒれたり、デレステの公式の動きにブチギレたりする厄介さを発揮することで、「めんどうくさいオタクである」という自分のアイデンティティを自覚できる…よかった……仲間はできないんだけどよかった……。

「Us」「Dead Don’t Die」「PURGE」「ロンドンゾンビ紀行」「It Comes At Night」「来る」

Us

解説を見るといろいろ格差社会の話とかなんか描きたいテーマがそこらへんにあるみたいなんですけど、テーマ以前におもしろくない映画はおもしろくないだろ!!!!!!っておもったので合わないんだとおもいます。
こちらのレビュー記事がわたしにはわかりやすくてとてもよかったです。


Dead Don’t Die

これも風刺とかあるみたいなんですけどテーマ以前に(略)。何も起きない割にはグロに時間を割く辺り、久しぶりにグロ映画のこと嫌いになったのでホラー映画好きな人向けなのかもしれないです(わたしは純粋なホラー映画と合わないから…)。

役者さんは好きだった。


PURGE

一年に一回、法律が無効になる日があるから殺人でも強盗でも好き勝手しようね!パージデーだ!という世界線のアメリカの話が五部作。四部まで観たけど、それぞれで「パージデーがあったらどうなるか?」というような話が描かれていてたのしめた。「実現不可能な世界観を数時間にかけて展開笑、話の内容は王道でホラー的な面白みはない」ていう低評価があるのもわかる。でもたぶんわたしは「いうてトランプ政権も実現しましたし…」と思いながらSF世界的なたのしみ方をさせてもらえたのでよかったです。ドラマ版は一話の途中で飽きました。たのしみにしていたので残念。パージデー以外の日々の葛藤を小説などで読みたくなるわね。

ホラー映画というくくりみたいですけど、ディストピアSFとかのほうが評価されるのかも…ゾンビものに近い気がする。

これも貧困層とかのテーマがあるホラーですけど、上記二作とどう違ってどこがわたしに刺さってどこが反発したのかはよくわからないです。馬が合わないんだとはおもう。


ロンドンゾンビ紀行

原題はロンドンっ子vsゾンビ。「紀行」というタイトルとバスに乗っているカバーから、バスでゴーゴゴーするのかな~とおもったけど特にそういうゾンビ旅要素はなかったです。

前半は間延びしていたけど、途中でおじいちゃんおばあちゃんたちが活躍する辺りから、これがゾンビ映画だぜ~!イエァ~!というたのしさがありました。老人vsの映画はもっと出てほしい。

たぶんゾンビランドとかショーンオブザデッドとかウォームボディーズとかハートウォーミングコメディ系のゾンビ映画が好きな人はそれなりにたのしめるとおもう。わたしはそのへんとあとバタリアンが好きです。


It Comes At Night

サスペンスホラー?かな。
終始なにも明かされないんですけど、よい雰囲気でした。ちょっと長い気がするけどそこも合わせての雰囲気づくりのような気がするのでなんともわからない…。ザコむき出しの言いかたでまとめると「こわいのは人間だよね~」っていう話だけど丁寧に描かれているのでよかったです。たぶんわたしはちゃんと拾いきれていない。出てくる人種構成がごちゃごちゃなのも意味があるとおもうんだけど…。


来る

「告白」「下妻物語」などの中島哲也監督のホラー映画。シーンやセリフひとつひとつに意味があるな~!!!!!!!というのがざくざく刺さってくるので興奮する(ちゃんとわかってはいない)、嫌われ松子の一生を含め、ほかの映画もぜったい観よう!とおもった。

家族?社会集団?人間のディスコミュニケーションがテーマにありました。映画ってこういう、時代の話をテーマに入れなきゃいけないのか、監督が生きて思ってることがテーマになりやすいのかわからないですけど、「どんな人間も鏡合わせ(同じ)」みたいなのは何度も何度も描写されるし、とても丁寧なのでわかりやすくてよかった。中二心として神道でお祓い!みたいなのが好きなので、そういうエンタメもよかった。世界一かっこいい柴田理恵がみれるよ!っていう感想があったけどほんとそう…。役者さんがすごくよかった…途中で出てくるおじいちゃん神主さんたちもかっこよかった…。原作もよもうかな。

こちらのブログのレビューがよかったです。


ほんとにメモ書き程度になってしまった。
「運動靴と赤い金魚」とかも観てるはずなんですけど、ぜんぜん思い出せないのでメモ書き程度でも書き留めておきたいです。

前向きの前とはどこを指すのか

十代くんの誕生日には何もできなくともおめでとうくらい言うぞ!と思っていたのですがワクチンで熱が出ていて今日まで寝ていました。おめでとうございました。毎年そろそろ三十歳かな…と思っているのでさすがに今年は三十歳だろう。

一次創作…一次創作は…世界に対して「なんで?」っておもわないと(わたしは)書けないんですけど…。

・まず「なんで?」っておもうほど真剣に考える対象に出会うまでに体力を使う
・真剣に考えることに体力を使う
・作品に昇華するまでに体力を使う
・知識が足りない
・自分の気力以外にモチベーションの維持がない

しんどいな~とおもう理由を羅列したけど、ようするに怠慢でしかないな…一次創作をやらないと…とおもいつつ、やらなくても生きていけてるので怠慢でできてないんだとおもいます。実際はもうちょっとすり減ったりしているが…要約するとそう…。まじでずっとオタ活に渇いているはずなんだけどそう…。。。。

自分で整理できたのでこの話はおしまいなんですけど、いろいろ考える過程で勉強をしていて、創作まで至らなくても勉強をしているだけである程度精神が落ち着いているので、勉強はいいなあとおもいました。
最近「なんで?」っておもったのはオリンピック関連と元幹部の事故のはなしです。「なんで?」っておもってるのはいじめ関連全般。うーんうーん。
そういうのがすぐ書けることないとおもうので死ぬまでになんか形にできたらいいなっていう感じなんですけど…とにかくほんとめちゃくちゃ遅くても考え続けると発見があるのでがんばります。

ていうかタロット放ったらかしててすみません。。。できそうなときにまたやります。

目指せ忘我

街に出るときに常に耳栓をつけていたいので手話を覚えたいな……という気もちのなか、秋の空気で扁桃腺を腫らしています。人工音のしんどネス(しんどいの名詞形)よ……ショーペンハウエルくんが騒音のことぼろくそに言う気もち、わかるかもしれない。

なんか社会との関わりがどうこう以前に「生きているあいだ、常に自分の思考があって自分の状態が積まれていく」っていうのが昔っから感覚的にむりで、リセットできるものはなんでもリセットしたくなるんですけど、実際にリセットしたい対象はSNSやデータではなく常にわたし自身なんだよね……ということで、鬱とか関係なくなんかまじで生命活動が向いていないとおもわれるんですよね。ほんとうに死にたいわけではないんですけど生きるための最低限の自信みたいなのがたぶんないんですよね。

創作、書いているあいだはとにかくめちゃくちゃ頭を使うし創作以外のことを考えなくて済むので、そういう忘我の状態にならないと生を続けていけないからやっているところがある……たぶん陽キャの方は、そういう忘我の手段が、他人との関わりとか繋がりとかパーティーとか(陽ではないにんげんの貧困な発想)なんだろうな……。

社会がしんどすぎてお医者に入院させられたことがあるけど「わたしが対人関係でメンタルが悪化するっていうはなし、ほんとに聞いてた?????」って問いただしたくなるほど、入院中って、お医者とも看護師とも患者とも正常なコミュニケーションを取らないといけなくなるのだった。。。あれがまじでトラウマなのでぜったい入院はしたくない、だからうまいこと現実世界をみないでかつお金をいただいてあるていど豊かに籠城する手段を見つけなきゃいけない……!という無理ゲーを、この世界は全人類に強いているよ……。

しばりプレイ

一次でも二次でも、「こういう生き方」とか「こういうストーリー」としてつくったテーマに対して、無理やりBLをぶっこみ、だいたいうまくテーマと馴染ませることができていない仕上がりになるので、向いてないのでは??????とはおもうんですけど……。

何度自分のことを占っても「人間関係が向いていない」「ひとりで創作に集中するとよい」「生きている限り訪れる悲しみや苦しみに耐えるしかない」って出てきてすごいいやだな~~…………っておもいますね……。自分として生きるというしばりプレイ……。

「バーレスク」を観たら、ゲイのおじさんの恋愛には萌えたのに、男女の恋愛にはまったく萌えなかったので、自分、なにかの病気なのかな……ってけっこう真剣に考えました。(病名が腐女子だとしても)でも昔から創作物の男女の恋愛観にぜんぜん共感できないのはなんか……自分が女性だとして、こういう扱いされてもまったくうれしくない……みたいな感じがある……Christina Aguileraはとてもかわいかった。わたしが男の立場だったらもっと大事にするのに……というような目線になる。
そういう意味(男側の気もちになる)ではわたしにはBLの才能があるはずなのに……。

 

九月末から所用の外出が続いて体力がなくなってしまったので、たぶんスパークはいけない……というか休んだほうが良さそうだな……と感じています。いちおう無配のしおりとか作っていたのですが……申し訳ありません……精神面では、自分にしては元気なほうです。オス。九月末はまったくひどかったです。

めんどり

秋ですね〜。
体調が悪くなってしまったので、ずっと、野菜を切って面取りをする、ということをしていました。根菜など切ったところの鋭角の部分をけずるように包丁を入れていく作業ですが、煮崩れしにくくなるのと、野菜くずでスープが濁りにくくなるという処理になります。

体調も悪いんですけど、精神が疲れているときには丁寧で時間のかかる料理をするに限る。禅……禅の心なのかな……。

去年以来感情が死んでいて、楽しいことがあっても悲しいことがあっても創作をしていても何をしても(結局は生きるための義務)感が抜けないな……って感じだったんですけど……なんか久しぶりにどうじんし読んで泣いたりして……うまく言えませんが、あ、生きてるな〜……ってなりました。二次創作ほんと好きなんですけど、何度も言うけど今はほんとに一次創作をしないと生きていけない感じなので……二次創作をしてもたぶんもうオタク魂以外は救われないな〜っていうところにいるので……でも好きなのでいずれこっそりやるんですけど……。拝読しているだけで幸せはじゅうぶん接種できるんですけど、たまに自分のオタク魂のためにこっそり書きたいです。今はオタク魂っていうかまじの魂のほうを救わないとまずい。

まじでブログやめたほうがいいけどここに書かないとTwitterに書いちゃいそうなんですよね。病気だよ。

「下妻物語」「This is it」「All That Jazz」

2004 “下妻物語”

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田園風景が広がる美しい茨城県下妻市。青空の下フリフリのロリータ・ファッションで闊歩する少女・桃子(深田恭子)の生きがいはお洋服。ロリータ一直線で他人を必要としない桃子の前に、真っピンクの改造原付きに乗った地元のヤンキー少女(土屋アンナ)が現れる。

ぜんぜん知らないけど深キョンとアンナちゃんのGLかな?と思って観たら、深キョンとアンナちゃんのGLだった~。とてもよかった。翔んで埼玉みたいだった。ギャグだと思ってなかったのでびっくりしました。
スタッフロールで、めっちゃイチャイチャして照れるアンナちゃんにキスを迫りまくる深キョンも含めて本編です。

ていうかよい映画だったのでふつうにたくさん泣きました。
「幸せを勝ち取ることは、不幸に耐えることより勇気がいるの」
のセリフを聞けただけでも、この映画を観れて、ほんとうによかったです。

樹木希林さんが出てくる映画ちゃんとみたの初めてなんですけど、なんでか樹木さんのさらっとしたセリフで泣いてしまったので、別の樹木さんが出ている映画も観た~いっておもいました。ご存命のうちにそう思いたかったな……。

アスペルガーって、あんまりカテゴリー名として(今の時代で)公の場で使うの好きじゃないんですけど、深キョンの演じてる子はアスペルガーっぽいよね。そこも含めてとてもかわいい映画だった。
話は映画から変わるけど、でも、今の時代をちょっとずつ変えていくためにも、公で使ってもいいのかもしれないな~って書いてておもった。どんな人類も普遍の延長とそのあいだに散在してるということを、誰にもわかりやすく、わざわざ言ったほうがいいときもあるのかもしれない……。わたしは言葉の力をかなり恐れているのであんまり口に出したくないけど……。

『告白』の監督さんなのか……ほかの中島哲也さんの映画もぜひ観よう。

2014 WOOD JOB!

伊藤英明と上三津鉄道がかっこよかったな~。
集団の絆(今作の場合は村社会)みたいなのがしんどいのと、男女間の恋愛ものがあんまり理解できないのでぜんぜん言えることがなくて申し訳ない……。
腐女子の意見としてはヤンキーと自衛隊のコンビは萌える、ということでした。

2009 THIS IS IT

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2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソンによって、死の数日前まで行われていたコンサート・リハーサルを収録したドキュメンタリー。何百時間にも及ぶリハーサルを一本の映画にまとめあげたのは、『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』の監督兼振付師で、予定されていたロンドン公演のクリエーティブ・パートナーでもあったケニー・オルテガ。コンサートを創り上げる過程では、偉大なスターであり才能あふれるアーティストでもありながらなおも進化を続けたマイケル・ジャクソンの素顔が垣間見える。

これを観て、簡単なニュースといくつかのアルバムでしかマイケルさんのことを知らなかったこと、ものすごく後悔しました……ぜひライブを観に行きたかった……でもこういうドキュメンタリーが残っていたことでわたしはとても救われた気もちになりました。
演出家もミュージシャンもダンサーもマイケルさんも、みんなの熱意が観れてうれしかったです。このツアーが実行されていれば……という気もちはものすごく残るけど……。こんなふうにこんなひとが死んじゃうことがあるんだ……神なんていない……という気もちです。

わたしのマイケルさんとの思い出はスペースチャンネル5っていうゲームです。
マイケルさんが一緒に踊ってくれるたのしいダンスゲームだよ。またいろんな気もちでこのゲームを遊べそうです。

1979 “All That Jazz”

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ブロードウェイの振付師で演出家のB・フォッシー監督の自伝的作品。酒やタバコに鎮痛剤で体調不良を無理やり捩じ伏せ、新作ミュージカルの稽古や映画の編集作業に飛び回る演出家ギデオン。しかし次第に体は蝕まれ、ついには病の床に伏してしまう。夢うつつの中、彼は幻想の世界で自らを回想し、夢の中で思い描いていた一大イベントの幕を切って落とすのだった…。ショー・ビジネス界の裏側をひとりの男の姿を通し、幻想的な描写を効果的に使って描いた異色ミュージカル。

男女間の性のみのコミュニケーションが苦手なので、ジョーの性的奔放さが描かれる開始30分くらいはしんどかったんですけど、出てくるジョーの子どもが可愛くて続きを観れました。

ダンスシーンがほんとうによかった。
人生に関する感想をぜんぶダンス(っていうかショー)で構成するひとなんだな~っておもいました。

セックスを強く意識させるダンスもあるけど、いやらしさがなくて、純粋な欲動と刹那的なintimate(親密さみたい意味)……みたいな感じだったので、たぶんそういうふうに仲間と身体的コミュニケーションをとるひとなんだろうな~とおもった。
そういうダンスもあれば、家族愛を意識させるダンスもあって、ジャズダンスのいろんな幅を観れてすごくよかったです。THIS IS ITという2009年のダンスシーンを観たあとの1979年のダンスだったので余計に沁みました。

メインストーリーは奔放ながらもショービズの世界に生きるおじいちゃんの人生の終劇……という感じ。最初は苦手だった奔放さも、なんかそういうことだけじゃないんだろうな、さみしさを嫌うひとなんだな、というのが、形のうえだけじゃなくて理解できてくる感じだった。
わたしはキスシーンとかも苦手なんですけど、最後のほうのキスシーンはすごく胸にきました。最後まで観てよかったです。